言語聴覚士とは、1997年に誕生した言語、聴覚、嚥下のリハビリテーションにおけるスペシャリストとして認定される国家資格のことを言います。病気や事故により脳になんらかの障害を起こした人、また後遺症のために失語症になってしまったり、発声がうまくできなくなってしまったり、計算能力が落ちたり、文字が読めなくなってしまったり、こういう人達を対象にして、発生訓練などのリハビリテーションを行うのが言語聴覚士の役割です。また口がい烈や難聴などの障害者に対する訓練や教育を行ったり、介護施設でリハビリテーションを行うこともあります。言語聴覚士になるためには、国家試験を受験し合格し、言語聴覚士の免許を取得することが必須です。国家試験受験には、最終学歴に応じてさまざまな条件が設定されています。資格取得後は、病院、リハビリテーションセンター、診療所、医院、クリニック、介護老人保健施設、デイケアセンター、訪問看護事務所、特別養護老人ホーム、障害者施設、学校、研究施設など、保険、医療、福祉、教育などの分野で活躍することが出来ます。
言語聴覚士の受験資格
■文部科学大臣指定の大学(4年制、3年生短期大学)を卒業、卒業見込みの者。
■厚生労働大臣指定の言語聴覚士養成所(3年ないし4年制の専門学校や大学)を卒業、卒業見込みの者。
■4年制大学卒業の後2年制の専修学校を卒業および卒業見込みの者。
■4年制大学にて厚生労働大臣指定の科目を修了した者は書類審査を経て受検資格を得る。
言語聴覚士の試験内容 試験科目
【筆記試験:全12科目】
1:基礎医学
2:臨床医学
3:臨床歯科医学
4:音声・言語・聴覚医学
5:心理学
6:音声・言語学
7:社会福祉・教育
8:言語聴覚障害学総論
9:失語・高次脳機能障害学
10:言語発達障害学
11:発声発語・嚥下障害学
12:聴覚障害学
申込み期間
詳細は実施団体に問い合わせのこと
試験日
2月上旬の土曜日
受験地
北海道、東京、愛知、大阪、広島、福岡
受験料
■35,700円
合格発表日
3月下旬に発表
合格率
■55%前後
問い合わせ先
財団法人医療研修推進財団
HP:http://www.pmet.or.jp/