細胞検査士とは、細胞病理検査を専門業務とする臨床検査技師、衛生検査技師のことを言います。細胞検査とは一般的には細胞診と呼ばれているもので、人体の細胞の一部分を採取して、それを検査することで癌細胞などをはじめとする異形成細胞を発見するために、とても重要な検査として知られています。細胞検査士は、細胞診の材料となる、細胞採取の介助から、検査に必要な細胞の染色方法の選択、どのような処置を行うべきかの選択、細胞診検査結果の精度の管理や生体標本の管理や保存など、幅広い業務を行うことになります。細胞検査士になるためには、日本臨床細胞学会の実施する細胞検査士認定試験に合格をすることが必須ですが、この試験を受験するためには、まずは臨床検査技師もしくは衛生検査技師の国家試験に合格した上で、病院や衛生検査所などでの細胞診に関わる実務経験を積んでいるか、細胞検査士養成の大学の研修コースか特定指定施設での研修を受講することが必要です。
細胞検査士の受験資格
■臨床検査技師もしくは衛生検査技師の国家資格取得者で、一年以上の細胞診の実務経験者(病院または衛生検査所)。
■細胞検査士を養成する大学、もしくは特定指定施設での研修コースの修了者。
細胞検査士の試験内容 試験科目
■一次試験■
筆記、プリントによる細胞像テスト
■二次試験■
実技試験(2次試験は1次試験に合格した者のみが受験可能)
①スクリーニング試験/各科ごとに一定数の検体を検鏡して正常、問題あり、悪性細胞に分けて答える。
②手技試験/不良標本を指摘し、塗抹、固定、染色の良否等を判定する。
③その他/同定試験、面接。
申込み期間
9月中旬から下旬 ※年度によって異なるため詳細は実施団体に問い合わせのこと
試験日
■一次試験…10月中旬
■二次試験…12月中旬
※年度によって異なるため詳細は実施団体に問い合わせのこと
受験地
■一次試験…東京、大阪
■二次試験…東京
受験料
■31,500円
合格発表日
詳細は実施団体に問い合わせのこと
合格率
■25%前後
問い合わせ先
日本臨床細胞学会内細胞検査士資格認定試験係
〒170-0012
東京都豊島区上池袋1-38-5アサマビル2F
TEL:03-3915-1198
日本細検査士会
HP:http://www.ctjsc.com/