作業療法士とは、リハビリテーションの現場で活躍する医療・福祉業界のスペシャリストのことです。作業療法士になるためには、作業療法士国家試験を受験して合格をする必要があります。作業療法士は、人が自立した生活を行うために必要な活動を分析した上で、その活動ができる力を身に付ける訓練を行います。入浴や食事などの日常生活の諸活動をはじめとして、社会的な活動支援まで、作業療法士の関わる分野は極めて多種多様なものです。通常の日常生活が困難になった障害者にとっても、作業療法士の指導に沿ってリハビリを重ねることによって、自立した生活を目指すことが可能になります。
作業療法士の受験資格
①文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した作業療法牛養成施設において、3年以上の知識と技能を修得した者。
②外国の作業療法に関する学校か養成施設を卒業するか、外国での作業療法士の免許取得者で、①と同等の知識と技能を有する者。
③文部大臣または厚生大臣が指定した学校か施設にて、作業療法士となるのに必要な知識と技能の修業中であるか、法施行後に同学校、施設を卒業した者。
作業療法士の試験内容 試験科目
■筆記試験■
【一般問題】
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
【実地問題】
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
■口述・実技試験■
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
申込み期間
詳細は厚生労働省に問い合わせのこと
試験日
■筆記試験、口述・実技試験共に3月に2日間にわたり実施。
受験地
■筆記試験…北海道、宮城、東京、愛知、大阪、香川、福岡、沖縄
■口述・実技試験…東京
受験料
■10,100円
合格発表日
3月末に厚生労働省、地方厚生局、地方厚生支局に掲示
合格率
■90%前後
問い合わせ先
厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/9.html