手話通訳士とは、手話と音声言語、また国際手話と日本手話など異なる手話を通訳する人のことを言います。必須ではありませんが、手話通訳士になるためには、さまざまな団体による資格試験が設定されています。中でも厚生労働省認定の手話通訳士になるためには、聴力障害者情報文化センター実施の手話通訳技能認定試験に合格し、聴力障害者情報文化センターに登録することで資格が得られます。他、都道府県認定の手話通訳者試験もあります。都道府県所定の手話通訳養成講座を一定危険受講して受検資格を得て、手話研修センターによる手話通訳者試験に合格することで資格取得することができます。他、市町村にて手話通訳者として登録をして、手話通訳士として活動する方法もあります。いずれにしても、手話通訳士として現場で活躍するためには、高レベルの手話の実技や、聾唖者や年齢層による表現の違いなどをしっかりと認識している幅広い知識や経験が必要であると言えるでしょう。
手話通訳士の受験資格
20歳以上の者
手話通訳士の試験内容 試験科目
※試験は2日間にわたり実施
【学科試験】
■障害者福祉の基礎知識…障害者福祉の理念等の動向、障害の概念と障害者の実態、障害者福祉の施策の現状
■聴覚障害者に関する基礎知識…ろう、難聴、障害の原因、聞こえの程度等、コミュニケーション障害、情報障害、生活障害、重複障害の現状等、学校教育、職業教育、生涯教育 他
■手話通訳のあり方…聴覚障害者のニーズと手話通訳者の役割、手話通訳者の倫理と責務、ノンバーバル・コミュニケーション、ことばと社会、手話通訳の方法と種類、特徴、手話通訳実施上の留意点、手話通訳の技法 他
■国語…発音のしかた、音の区別、アクセント等、言葉の意味、類義語、同音異義語、和語、漢語、外来語、新語、慣用句、品詞、文の構造 他
【実技試験】
聞き取り通訳、読み取り通訳
申込み期間
5月初旬~6月下旬
試験日
10月の2日間
受験地
東京、大阪、熊本
受験料
■18,000円
合格発表日
1月下旬
合格率
■33%前後
問い合わせ先
社会福祉法人 聴力障害者情報文化センター
〒160-0022
東京都新宿区新宿1-23-1 新宿マルネビル7・8F FAX03-3356-2389 TEL03-3356-1609
HP:http://www.jyoubun-center.or.jp/