臨床工学技士とは、医師の具体的な指示のもとで、厚生労働省で定める生命維持管理装置の操作や点検、管理を行う専門家のことです。人の呼吸、循環や代謝の機能を代替する生命維持管理装置は、具体的には血液浄化療法、手術室での体外循環装置使用、集中治療室での使用、呼吸療法業務、高気圧酸素療法などがあります。臨床工学技士は医療の現場および、医療機器メーカーなどで幅広く活躍することができるでしょう。今後ますますこのような生命維持管理装置は進化されていき、それとともにその装置を管理して、操作することのできる臨床工学技士の需要が高まると見られています。
臨床工学技士の受験資格
①大学入学資格取得者で、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所において、3年以上、臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得したもの、及び卒業見込みのもの。)
②大学、高等専門学校、臨床工学技士法施行規則にが規定する学校、文教研修施設、養成所において2年(高等専門学校は5年)以上修業し、厚生労働大臣の指定する科目を修めたもの。文部科学大臣指定の学校、厚生労働大臣指定の臨床工学技士養成所において1年以上臨床工学技士としての必要な知識と技能を修めたもの。※厚生労働大臣の指定科目は下記のとおり。
・人文科学のうち2科目
・社会科学のうち2科
・自然科学のうち2科目
・外国語
・保健体育
・公衆衛生学、解剖学、生理学、病理学、生化学、免疫学、看護学概論、保健技術学、応用数学、医用工学概論、システム工学、情報処理工学、電気工学、電子工学、物性工学、機械工学、材料工学、計測工学、放射線工学概論、臨床医学概論及び内科診断学のうち8科目
※他詳細は厚生労働省ホームページを参照のこと。
臨床工学技士の試験内容 試験科目
医学概論(公衆衛生学、人の構造及び機能、病理学概論及び関係法規を含む。)
臨床医学総論(臨床生理学、臨床生化学、臨床免疫学及び臨床薬理学を含む。)
医用電気電子工学(情報処理工学を含む。)
医用機械工学
生体物性材料工学
生体機能代行装置学
医用治療機器学
生体計測装置学
医用機器安全管理学
申込み期間
1月上旬~下旬
試験日
3月上旬
受験地
北海道、東京、大阪、福岡
受験料
■30,900円
合格発表日
3月下旬に厚生労働省に受験番号を掲示。また財団法人医療機器センターHP上でも公開。
合格率
■80%前後
問い合わせ先
厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/11.html
財団法人医療機器センター
〒113-0033
東京都文京区本郷3丁目42番6号 NKDビル7階
TEL:03(3813)8531 FAX:03(3813)7327