職業訓練指導員とは、職業能力開発施設において職業訓練、指導を行う専門家のことを言います。職業訓練指導員になるためには、職業訓練指導員免許を取得することが必須です。免許を取得するには3通りの方法があります。一つ目は、職業能力開発大学校にて所定の過程を修了する方法です。二つ目は、各都道府県で毎年実施される職業訓練指導員試験を受験して合格することです。三つ目は厚生労働大臣の指定する48時間の講習を受講することです(受講資格も細かく設定されている)。この免許は123種類の職種に分かれています。また、職業訓練指導員は国家資格である技能士資格取得と密接な関係にあり、技能士資格取得者は、受験科目や必要実務経験年数を免除されるのが一般的です。
職業訓練指導員の受験資格
■職業訓練指導員試験
①職業能力開発促進法による職業訓練の修了者で一定の実務経験を持つ者
②中校、高校、大学を卒業後、それぞれ一定の実務経験をもつ者
③厚生労働大臣指定の専修・各種学校終了後一定の実務経験をもつ者
■職業訓練指導員講習
①技能検定1級、単一等級合格者
②高校、短大、大学などで免許職種に関する学科を履修し、一定の実務経験を持つ者
③職業能力開発促進法による職業訓練の修了者で一定の実務経験を持つ者
職業訓練指導員の試験内容 試験科目
■職業訓練指導員試験
※学科試験と実技試験で構成されている
※学科試験は指導方法と関連学科に、関連学科はさらに系基礎学科と専攻学科に分かれている
※免許職種により実施しない試験があり、試験未実施については受験免除資格が必要となる
●実技試験が免除される者を対象とした学科試験(機械科)
・指導方法(職業訓練原理、教科指導法、苦jン練成の心理、生活指導およ職業訓練関係法規)
②関連学科
「系基礎学科」
ア:機械工学…機械要素、機構と運動
イ:材料…材料力学、金属材料、非金属材料、潤滑油及び切削剤
ウ:工作法…NC工作法、機械工作法、ジグ、工具
エ:測定法…測定及び試験機器、測定法、形状測定、材料試験
オ:安全衛生法…安全管理、衛生管理
「専攻学科」
ア:加工法…切削加工法、研削加工法、金型工作法、精密加工法
イ:機械製図…機械製図法、機械設計法、テクニカルイラストレーション
●実技試験および学科試験のうち、指導方法を実施する職種(関連学科が免除される者を対象とした学科試験。)
■職業訓練指導員講習内容
※全48時間
職業訓練原理、教科指導法、労働安全衛生、訓練生の心理、生活指導、職業訓練関係法規、事例研究
申込み期間
実施会場によって異なるため、詳細は各都道府県に問い合わせのこと
試験日
実施会場によって異なるため、詳細は各都道府県に問い合わせのこと
受験地
詳細は各都道府県に問い合わせのこと
受験料
■学科試験:3,100円
合格発表日
実施会場によって異なるため、詳細は各都道府県に問い合わせのこと
合格率
職種によって異なる。
問い合わせ先
■試験について
各都道府県労働主管部職業能力開発主管課
■講習について
各都道府県職業能力開発協会