養護学校教諭とは、養護学校(知的障害、肢体不自由、病弱)や、一般校の特殊学級で教員として勤務する専門家のことを言います。知的障害や肢体不自由、虚弱体質、病弱、情緒不安定、言語障害などの障害を持つ子供達にあった指導をして行きます。教育を指導するだけでなく、さまざまな障害に対応できる専門的な知識や能力が必要となる責任重大な仕事と言えるでしょう。養護学校教諭になるためには、養護学校教諭免許状を取得することが必須です。養護学校教諭免許状は1種、2種、専修と3種類あり、学歴等により受験資格が細かく設定されています。実際に養護学校、特殊学級で教員として勤務するためには、養護学校教諭免許状を取得した上で、各都道府県教育委員会実施の教員採用試験に合格をすることが必要になります。教員として指導するだけでなく、常に子供達の健康状態、精神状態を把握して、保護者などとの連絡を密に取り合えることが大切になります。
養護学校教諭の受験資格
■2種免許状
小、中、高、幼稚園の普通免許状取得者で、特殊教育に関する専門教育科目を13単位以上取得した者
■1種免許状
①4年制大学卒業で、小、中、高、幼稚園の普通免許状取得者で、特殊教育に関する専門教育科目を23単位以上取得した者
②2種免許状取得後、特殊教育諸学校の教職経験3年以上、4年制大学、認定講習などで6単位以上修得し教育委員会が行う教職員検定合格者 他
■専修免許状
大学院修士課程修了後、小、中、高、幼稚園の普通免許状取得者で、特殊教育に関する専門教育科目を24単位以上取得した者
養護学校教諭の試験内容 試験科目
※養護学校教諭として実際に養護学校や特殊学級で教員として働くためには、養護学校教諭免許状を取得した上で、各都道府県教育委員会実施の教員採用試験を受験し、合格することが必須となります。下記は教員採用試験の一例です※
■一次試験(筆記)
①一般教職教養…人文、社会、自然、英語
②専門教養…教育原理、教育心理学、生徒指導等
③論文…特殊教育に関する一般的事項および自立活動に関する専門的事項について
■二次試験(一次試験合格者のみ受験可能)
①面接…個人、集団
②実技…水泳、英語、音楽、美術、保健体育(指定した教科のみ)
申込み期間
5月中旬の指定期日まで
試験日
■一次試験:8月
■二次試験:10月
受験地
東京 他 ※実施団体に問い合わせのこと
受験料
実施団体に問い合わせのこと
合格発表日
実施団体に問い合わせのこと
合格率
■13%前後
問い合わせ先
各都道府県教育委員会免許事務主管課
文部科学省初等中等教育局教職員課
〒100-8959
東京都千代田区丸の内2-5-1
TEL:03-5253-4111
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