管理業務主任者とは、マンションの委託契約に関する重要事項や管理業務の報告を行うための国家資格のことを言います。管理業務主任者になるためには、管理業務主任者国家試験を受験して合格し、管理業務主任者証の交付を受けることが必要です。委託契約に関する重要事項の説明や、重要事項説明書への記名押印、管理委託契約書への記名押印、管理事務の報告などは、管理業務主任者の独占業務となっています。
管理業務主任者の受験資格
制限は特になし
※ただし管理業務主任者証の交付には2年以上の実務経験と登録が必要(実務講習の受講により2年以上の実務経験を有する者と同等の能力を有すると認められれば、交付申請できる)
管理業務主任者の試験内容 試験科目
①管理事務の委託契約に関すること …民法(「契約」及び契約の特別な類型としての「委託契約」を締結する観点から必要なもの)、マンション標準管理委託契約書 等
②管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること …簿記、財務諸表論 等
③建物及び附属施設の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること …建築物の構造及び概要、建築物に使用されている主な材料の概要、建築物の部位の名称等、建築設備の概要、建築物の維持保全に関する知識及びその関係法令(建築基準法、水道法等)、建築物の劣化、修繕工事の内容及びその実施の手続きに関する事項 等
④マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること …マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針 等
⑤①~④に掲げるもののほか、管理事務の実施に関すること …建物の区分所有等に関する法律(管理規約、集会に関すること等管理事務の実施を行うにつき必要なもの) 等
申込み期間
9月上旬~9月下旬
試験日
12月
受験地
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇
受験料
■8,900円
合格発表日
1月
合格率
■20%前後
問い合わせ先
社団法人高層住宅管理業協会本部
HP:http://www.kanrikyo.or.jp/