通関士とは、貿易の輸出入に関する専門的な知識を備えた通関業務の専門家のことです。通関士になるためには、通関士の国家試験を受験してそれに合格することが必須です。通関士国家試験に合格をしてからは、通関業者で実際に通関業務に就き、勤務先の通関業者からの申請により、税関の長から通関士の確認を受けてはじめて、正式に通関士となることができます。国会試験に合格したからと言って、すぐに通関士として認められるわけではないのです。十分な専門知識を持ち、なおかつ十分な実務経験を積んだ本物のプロフェッショナルと言えるのがこの通関士の資格といえるでしょう。実際の通関士の仕事内容としては、通関手続きと必要書類作成の代行を行ったり、貿易のアドバイザーとしてコンサルタントの業務、不服申し立ての代理や代行、主張や陳述の代行を行うなど多岐に渡ります。
通関士の受験資格
制限は特になし
通関士の試験内容 試験科目
※下記の3科目、いずれも択一式と選択式の試験で構成される。すべての科目で60%以上得点する必要がある。(1つでも60%未満の科目があると不合格とみなされる)
①通関業法…通関業者の業務の規制や、通関士の設置などの必要な事項を定めた法律
②関税法等…関税法、関税定率法、その他関税に関する法律、および外国為替、外国貿易法(弟6章に関する部分のみ)
A 関税法
B 関税定率法
C 関税暫定措置法
D NACCS特例法
E 外国為替、外国貿易法
F ATA条約の実施に伴う特例法
③通関実務…通関書類の作成要領、その他通関手続きの実務(輸出申告書、輸入申告書の作成と関税額の計算)
申込み期間
7月下旬または8月上旬~8月中旬 ※年度によって詳細は異なる。実施団体に問い合わせのこと
試験日
10月初旬~中旬の日曜日 ※年1回実施
受験地
札幌、新潟、東京、仙台、横浜、静岡、名古屋、大坂、神戸、広島、福岡、熊本、那覇
受験料
■3,000円
合格発表日
11月下旬~12月上旬
合格率
■15%前後
問い合わせ先
税関ホームページ
http://www.customs.go.jp/
財務省ホームページ
http://www.mof.go.jp/