国税専門官とは、国税局や税務署において、税務のスペシャリストとして活躍する国家公務員のことです。国税専門官とは具体的には、納税義務者である個人や会社を訪問し、適正な申告が行われているか調査・検査を行う国税調査官、滞納税金の督促や滞納処分などの指導を行う国税徴収官、裁判所からの許可状を受けた上で、悪質な脱税がある者に対して家宅捜索などの強制捜査を行う国税査察官などがあります。国税専門官になるには、国税専門官採用試験を受験して、合格する必要があります。合格すると採用候補者名簿に記載されることになります。採用後は税務大学校で4ヶ月間、基礎研修を受け、その後税務署において規定の年数の実務経験を経て、国税調査官として任用されます。
国税専門官の受験資格
※下記は平成21年度国税専門官採用試験の受験資格
①昭和55年4月2日~昭和63年4月1日生まれの者
②昭和63年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
ア)大学を卒業した者及び平成22年3月までに大学を卒業する見込みの者
イ)人事院が(ア)に掲げる者と同等の資格があると認める者
国税専門官の試験内容 試験科目
■一次試験
◇教養試験(多肢選択式)…時事、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈、自然、人文、社会 他
◇専門試験(多肢選択式)…【必須】民法・商法、会計学(簿記含む) 【選択】憲法・行政法、経済学、財政学、経営学、政治・社会学、社会事情、英語、商業英語、情報数学、情報工学
◇専門試験(記述式)…【選択】憲法、民法、経済学、会計学、社会学
■二次試験
◇人物試験…人柄・対人的能力などについての個別面接
◇身体検査…主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む)、尿、その他一般内科系検査
申込み期間
4月初~4月中旬
試験日
■一次試験:6月
■二次試験:7月
受験地
■一次試験:札幌、盛岡、仙台、高崎、さいたま、新潟、松本、東京、名古屋、金沢、京都、大阪、松江、岡山、広島、高松、松山、福岡、熊本、鹿児島、那覇
■二次試験:札幌、仙台、さいたま、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇
受験料
無料
合格発表日
■一次試験:7月上旬
■二次試験:8月下旬
合格率
■7%前後
問い合わせ先
国税庁ホームページ
http://www.nta.go.jp/tokyo/guide/saiyo/member/01.htm