運航管理者(ディスパッチャー)とは、気象状況などのデータから最善の飛行ルートを作成し、運行を管理する専門家のことです。運航管理者(ディスパッチャー)いなるためには、国土交通省実施による運航管理者技能検定試験を受験して、これに合格し、国家資格を取得することが必須です。実際に飛行機の操縦の全責任を司る機長と同等の権限を持つ、非常に重要なポジションに位置するのが、この運航管理者(ディスパッチャー)なのです。そんなことから運航管理者(ディスパッチャー)は、地上の機長とも言われることもあるようです。この運航管理者(ディスパッチャー)技能検定試験を受験するためには、原則として航空運送業務の実務経験を有していることが必須となります。非常事態の対処も含めた運航計画を行うには、非常に優れた専門知識と専門技術を身に付けた、確かな能力が問われるのです。多くの命を預かり、安全な空路を計画し、それを管理する、責任重大かつやりがいのある専門職であると言えるでしょう。
運航管理者(ディスパッチャー)の受験資格
21歳以上で、下記のうちの一つの経験を二年以上、または二つの経験を通産二年以上持つ者。
①操縦を行った経験
②空中航法を行った経験
③気象業務を行った経験
④航空機に乗り組んで無線設備の操作を行った経験
⑤航空交通管制の業務を行った経験
運航管理者(ディスパッチャー)の試験内容 試験科目
■学科試験
・航空機
・航空機の運航
・航空保安施設
・無線通信
・航空気象
・気象予報
・天気図の解説
・空中航法
・法規
■実地試験
・天気図の解説
・航空機の航行の援助
申込み期間
詳細は実施団体に問い合わせのこと
試験日
3月、8月
受験地
東京、大阪、那覇
受験料
■学科:5,600円
■実地:51,800円
合格発表日
詳細は実施団体に問い合わせのこと
合格率
■70%前後
問い合わせ先
国土交通省航空局技術部乗員課
HP:http://www.mlit.go.jp