海技士(通信・電子通信)とは、大型船舶を運航するために通信技術でサポートする専門家のことです。海技士(通信・電子通信)は国土交通省が実施している海技従事者国家資格の一種であり、海技士(通信・電子通信)として活躍するためには、この国家試験に合格して、免許講習を受講する必要があります。海技士(通信・電子通信)資格は、無線によって船舶の安全運航のための必要な情報を収集を行う「通信」と、インマルサット無線設備を通して、他の船舶や陸地との連絡をスムーズに行い、安全運航のための情報を集める「電子通信」という2種類で構成されています。いずれにしても海技士(通信・電子通信)国家試験を受験するためには、実際に乗船経験があることが基本となります。また、海技士(通信・電子通信)国家試験では、身体検査が設定されていますが、この設定基準は高く、これらの条件をクリアしなければ、資格取得も業務続行もすることができません。
海技士(通信・電子通信)の受験資格
■通信1級、2級、3級
①6ヶ月以上の乗船経験のある17歳9ヶ月以上の者
②無線従事者免許、および船舶局無線従事者証明書の所持者
■電子通信1級、2級、3級、4級
①6ヶ月以上の乗船経験のある17歳9ヶ月以上の者
②無線従事者免許、および船舶局無線従事者証明書の所持者
海技士(通信・電子通信)の試験内容 試験科目
■学科試験
①船舶およびその設備
②気象および海象
③航海および停泊
④船内編成および職務分掌
⑤海上衝突予防法、海上交通安全法、船員法、海難審判法、船舶安全法および海洋汚染と海上災害の防止に関する法律ならびにこれらに基づく命令と国際条約 ほか(通信3・2級と電子通信4級は国際条約を除く)
■身体検査
①視力
②弁色力
③聴力
④疾病および身体障害の有無
申込み期間
各試験日の35日前から15日前まで
試験日
4月、7月、10月、2月
受験地
小樽、仙台、新潟、横浜、名古屋、大阪、神戸、広島、高松、福岡、那覇
受験料
■学科試験:通信3級、電子通信4級)2,700円、通信2級)3,400円、通信1級、電子通信1級~3級)5,000円
■身体検査:870円
合格発表日
詳細は実施団体に問い合わせのこと
合格率
詳細は実施団体に問い合わせのこと
問い合わせ先
各地方運輸局海上安全環境部船員労働環境・海技資格課 国土交通省
HP:http://www.mlit.go.jp/kokkasiken/kaigisi_.html