水先人とは、港や海峡、内海において、船長を補助して、船舶を安全に、また効率的に導いて行く専門家のことです。別名水先案内人、パイロットとも呼ばれます。水先人になるためには、国家資格である水先人免許を取得する必要があります。水先人免許は上位級より一級、二級、三級の三種類で構成されており、これらの免許の種類によって乗船できる船舶が限定されています。すべての級において学科試験と口述試験、および身体検査が実施されます。
水先人の受験資格
※三級海技士 (航海)又は上位免許取得者で登録水先人養成施設の課程を修了し等該級の水先人試験(身体検査、筆記、口述)に合格すること。
■一級
沿海以遠の乗船履歴で船長として総トン数3,000トン以上の船舶への2年以上の乗船経験があること。
■二級
沿海以遠の乗船履歴で一等航海士以上で総トン数3,000トン以上の船舶への2年以上の乗船経験があること。
■三級
沿海以遠の乗船履歴で航海士以上又は実習生以上で総トン数1,000トン以上の船舶への1年以上の乗船経験があること。
※下記の該当者は受験できません
・日本国民でない者
・禁固刑以上の刑について執行中の者
・船舶職員員及び小型船舶操縦者法に基づく免許の取り消し、3回以上の業務停止を命じられた者
・水先人の免許を取り消された者
水先人の試験内容 試験科目
※試験内容は級により異なる
◇身体検査(一次)
◇筆記試験(一次)
①海上事故予防法規
②海上交通安全法
③操船知識
④気象知識
⑤港湾知識
◇口述試験(二次)
①気象・海象知識
②水深、距離、障害物、航路標識等の知識
③操船知識
④国際通信信号知識
⑤条例、規則
⑥英会話
⑦一次試験範囲の応用問題
申込み期間
詳細は実施団体に問い合わせのこと
試験日
■一次試験:5月中旬~6月中旬の二日間
■二次試験:11月~翌年1月の指定日
受験地
■一次試験:東京
■二次試験:地方運輸局所在地
受験料
■一次試験
◇身体検査:3,450円
◇筆記試験:10,300円
■二次試験:12,400円
合格発表日
詳細は実施団体に問い合わせのこと
合格率
詳細は実施団体に問い合わせのこと
問い合わせ先
国土交通省海事局海技資格課
TEL:03-5253-8655