潜水士とは、海洋調査、沈没船の引き上げ、土木建築作業などを行うときに、海中で活躍する専門家のことです。潜水士になるためには、厚生労働大臣指定試験機関である、財団法人安全衛生技術試験協会実施の潜水士試験を受験し、これに合格をして国家資格を取得し、都道府県労働基準局長によって潜水士免許を交付される必要があります。潜水作業は危険を伴う作業であるため、潜水士国家資格取得者のみが、行える特殊な業務です。潜水士国家試験は、学科試験のみで実技試験は実施されないことからも、潜水士の免許の目的が、潜水作業における高気圧生涯の危険性等に関する知識を十分に習得しているかどうかという点にあることが分かります。
潜水士の受験資格
制限は特になし。ただし免許交付は18歳以上の者に限られる。
潜水士の試験内容 試験科目
①潜水業務・・・潜水業務に関する知識、潜水業務の危険生および事故発生時の措置
②送気、潜降及び浮上・・・・潜水行に必要な早期の方法、潜降および浮上の方法、潜水器に関する知識、潜水器の扱い方、潜水器の点検および修理の仕方
③関係法令・・・労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令及び労働安全衛生規則中の関係条項、高気圧作業安全衛生規則
④高気圧障害・・・高気圧障害の病理、高気圧障害の種類とその症状、高気圧障害の予防方法、救急処置、差威圧室に関する基礎知識
※五肢択一のマークシート方式。全40問。
申込み期間
詳細は実施団体に問い合わせのこと
試験日
1月、4月、7月、10月 ※年4回
受験地
各地の安全衛生技術試験協会認定および安全衛生技術センター
受験料
■7,000円(申請手数料は別途)
合格発表日
詳細は実施団体に問い合わせのこと
合格率
■70%前後
問い合わせ先
財団法人安全衛生技術試験協会
〒101-0065
東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
TEL:03-5275-1088
HP:http://www.exam.or.jp/